2008年04月28日

免疫介在性溶血性貧血(6)

免疫介在性溶血性貧血(5)のつづき


検査後、すぐに治療をスタートすることに決まったトコ。

まずはレントゲンを撮ることになりました。

これはもちろん、私は入れません。

一瞬大丈夫か心配になったのですが

なんとトコは、高尾先生にリードを持たれると

私を振り返り振り返りしていましたが、

私が「いってらっしゃ〜い!」とわざと明るく手を振ると

トコトコとおとなしくついて歩いて行きました。


その後、トコは静脈に針を刺すことになりました。

「じゃあ待合い室でお待ち下さい」と言われたけど

それじゃトコは、絶対にパニックを起こすと思ったので

どうしようかなぁ・・・と一瞬ためらうと

スタッフの方は、私がそういうシーンを見たくないだろうと

気遣って下さっていたようでした。

即座に、私に対して「大丈夫ですか?」と聞かれたので

「私は大丈夫です」と答えました。

結構、自分の注射でも針が入るのをじっと見ちゃうタイプなので

本当に大丈夫なんです。


そこに点滴です。

大きなケージの前に連れて行き「ハウス」と言うと

トコは自分からケージに入りました。

私のための椅子が、ケージのすぐ目の前に置かれます。

だけど、扉を閉めたとたん急に不安になってきたのか

キューンキューンと泣きながら、ウロウロ・・・


そしたら看護士さんは「あっ、いいよいいよ、出ておいで!」

マットと毛布を床に敷いてくれて、

私と一緒に座らせてくれました。

本当にこの病院は、動物にストレスが極力かからないよう

動物を1番に考えて、すべてのことをしてくれます。

それから、飼い主へのケアをひとときも忘れないんです…。

ここを選んで来てよかったなぁ〜と、

このときも本当に思いました。


病院は、本来午前3時までの病院なのですが、

たった1組だけ残った患者(トコと私)を

高尾先生と山中先生が、朝まで(かかりつけの病院が開くまで)

ずーっと病院に残って下さって、ケアをしてくれました。

他にも女性の方が、奥に5時まで残っていました。

トコのケアはもちろんなんですが、

私へのケアまでして下さったことに、本当に感謝しています。


まず、トコの検査結果を、実際に見せてくれて

紙にこの病気のことを絵を書きながら、

たくさん説明してくれました。

だいたい、この免疫介在性溶血性貧血なんて言葉すら

介在性とか溶血とか、1語ずつ区切ったってワカンナイ。

そんな私に、「何度でも分かるまで説明しますから、

どこが分からないか聞いてくださいね!」と

本当に親切に丁寧に、一生懸命教えて下さいました。

欲しいと言ったら、その説明の絵を書いて下さった紙を

コピーしてきてくれました。


でも、この時いろんな数値を教えて頂いたのですが

それが高い方が良いのか、低い方が良いのか

それすらもよく分からないまま説明を聞いていました。



その説明の間、トコには山中先生がついていてくれました。

トコは首を伸ばして私を見たままでしたが、

その時間に山中先生は、しっかりトコの心をつかんだようで

初対面の、しかも男性の方なんて、普段なら吠えまくるのに
(しかも後ろに1歩ずつ下がりながら←ビビってる)

指示にも従って伏せとか出来てました。

その後、何度も山中先生が点滴の中に注射を入れに来て下さって

そのたびにトコは、すっかり安心しきってサレルガママでした。


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うちに「テツ」がやって来た日

臆病なトコは近づけません

(元気な時の写真です)


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無理矢理トコに近づけてみたんですが...


トコったら明らかに、引いてますね(^^;)

(元気な時の写真です)



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posted by 宮西 希 at 18:59| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血

2008年04月24日

免疫介在性溶血性貧血(5)埼玉南部夜間救急動物病院

免疫介在性溶血性貧血(4)のつづき


待合い室で検査結果をしばらく待っている間

トコは早く帰りたそうでした。

何度も入り口の方へ向かって歩き出しそうな仕草をして

「まだよ」と座ったままの私を見上げて

「フン・・・」と鼻でため息をつきます。


しばらくすると、トコの検査結果かな?というデータを

高尾先生が見ていました。

すると、呼ばれたと思われるもう少しベテランな感じの先生も

奥の部屋から出て来て、全部で4人の先生がデータを見ながら

なにやら話をしていました。

その中の1人の先生が、チラッと私たちの方を見たので

それがトコのデータなんだと、その時確信しました。

こんな真夜中に、先生が4人もいるなんて、なんてすごい病院!

本当に頼もしいと感じたし、こういう動物の医療システムが

日本にもあるということが、とても素晴らしいと心底思いました。

4人の先生で協議しているということは

何かあるのかもしれない...とも思いました。


その後、告知をされたのです。



何か大変なことが起こっている・・・というのは分かりました。

でも、何がどうなってどう大変なのか、すぐには理解できません。


「まだ最終結果は出ていないけれど、おそらく赤血球が破壊されている。

まだ、全部の検査は終わっていないけれど」


高尾先生は、細かく区切りながら話をしてくれました。

私の不安を最小限に抑えようとしてくれているのがよく分かりました。


だけど、「赤血球が破壊」って・・・!

分からないし想像もできないんだけど、

その言葉だけでもすっごく怖いと感じました。


「すぐに治療を始めることを勧めます」と言われました。それと同時に

「でも、ここは夜間救急病院ということもあって

ものすごいお金がかかることなので

判断は飼い主さんに任せることにはなります」と…。

「今、どれだけかかるか、すぐ計算しますね」

看護士さんに、コレとコレと・・とお願いしていました。


前に、邦楽のセンパイが都内の救急病院に猫を連れて行って

数万円かかった話を聞いていたので、そのくらいの覚悟をしていました。


それから私の父が、父の口座から引き落とされるカードを

私が初めて1人で海外に行く時に、私名義で作ってくれてあり

「今からトコを救急病院に連れて行く」と

夜中なのに起こしちゃって言ったときに

母が、あのカードを使いなさいと言ってくれていました。


20歳の時に作ってくれたそのカード。

極寒、1月のスウェーデンに行った時

「現地の寒さに耐えられるコートは現地で買うのが1番だ」と

向こうで買う約束をして使ったのが1回目。

父から頼まれた買い物を支払ったのが2回目。

それしか使ってませんでした。

使おうと思えばいくらでも使えたんだけど

使うだけ使い込んで取り上げられちゃわなくてよかった〜、と思いました。


実際、その直後に出て来た見積額は、私の予想以上、

私のいた都内のマンションの約1ヶ月分の家賃でした。


高尾先生は、少し遠慮気味にそれを私に見せて

「どうしますか・・・?でもこの症状は、

僕は本当にすぐにでも治療を始めた方がいいと思います。

僕の犬だったら、絶対やります」とおっしゃいました。

きっと父は「ん〜なもんっ!!気にするな!すぐやりなさいっ!!」って

言うだろうなぁと、ふと声が聞こえたような気がしました。

私ももちろん、自分でも躊躇なく出すつもりだったので

すぐに治療開始するようにお願いしました。


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トコは欲しいものがあると、こうやっておわんを持ってきます

(元気な時の写真です)

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なかなかあげないとこうなります。「まちくたびれちゃった〜」

(元気な時の写真です)




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posted by 宮西 希 at 14:32| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血

免疫介在性溶血性貧血(4)埼玉南部夜間救急動物病院

免疫介在性溶血性貧血(3)のつづき


初めて行った、夜間救急病院。

狂犬病予防注射のあと、具合が悪くなってから4日目だったので

かかりつけの獣医さんから頂いていた薬と

1時間前にしたばかりの赤いおしっこを持って行っていました。


普段から、散歩でもドライブでも

出かける前にトイレをする事になっているトコは

病院に出かける準備をしている私を見て

自分でまたちゃんとおしっこをしたのですが

最初にした方を、持って行きました。


受付での問診時、事前に電話をした時に話した内容が

もうすでに別の紙に、整理されてしっかり書かれていました。

本当に来るかどうか分からないのに、きちんと用意してあって

来た電話に真摯に対応してくれていた様子が伺えました。

私は病院用の駐車場を間違えて

マンションの住民用の所に車を停めてしまったのですが

その対応もとても優しくて丁寧で

「あ、ココ、とてもいい雰囲気の人達だな」と

まだ診察前から、なんとなく信頼感を持ちました。



10分程して診察。まずは聴診器、ボディーチェック。

初めての場所で不安でいっぱいのトコ。

他の患者(犬・猫)の治療もしながらなのでしょう、

鼻の頭と額に少し汗をかいた若い男の先生が

トコにゆっくり話しかけながら、手はテキパキ動かします。

この方が、高尾先生でした。

私にもいくつか質問がありました。

そして持って行った真っ赤っかなおしっこシートを

躊躇なく直に触って、何か確かめていたみたいです。


子どもの頃、散歩に出るのさえ怖がって、すぐ家に帰っちゃう、

猫を見ても逃げ出した程、臆病で気の弱い犬です。

最初の診察は一緒にいられても

ひょっとして検査とかで他の部屋に連れて行かれたら

きっと大騒ぎをするだろうと思っていたら、

全部このガラス張りの部屋でやるらしく、

病院スタッフの方々は「一緒に横にいてあげて下さい」

と言ってくれました。


そのあとすぐに尿を採るということで、

常に姿が見えるように、トコの頭側に立つように言われ

30Kg以上もある大きな体をおさえるため

スタッフが3人も来てくれました。

私がおすわりの指示を出すと、トコはちゃんとすぐに座って

スタッフの方々がそのまま「伏せ〜、はいゴロ〜ン!」と

上手に横にして、しっかり押さえてくれました。

その中に山中先生もいました。


その時、トコを一緒に押さえてくれていた

ピンクの白衣(?)を着ている看護士さんの腕は

いくつか傷痕がありました。

仕事とは言え、とっても真っ白できれいな腕なのに・・・

「大変ですね、かわいそうに・・・」とそっと触ると

明るく「山中先生はもっとすごいですよ〜!」と笑いました。

本当にみんな、動物が愛しくてしょうがない、

彼らのためなら・・・といった方達でした。


トコは、私の胸の中に顔を突っ込んで

体を硬くして緊張していますが、でもすごくおとなしい。

それは、ここまでの短い時間のいくつかの出来事で

私がこの病院の先生達を「すごく信頼できる」

と感じていたからだと思います。


その後、血液採ったり、それらをなんだかスゴイ機械で検査して

すごい設備だなぁ〜と本当に関心しました。

その場で全てができるようになっている、本当に最新医療です。

こんないい病院、本当にチェックしておいて正解だったなぁ〜

と思いました。

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トコったら!!そんなになってもこの椅子で寝たいの?

(元気な時の写真です)






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posted by 宮西 希 at 14:22| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血

2008年04月21日

免疫介在性溶血性貧血(3)

免疫介在性溶血性貧血(2)のつづき


トコが真っ赤っかなおしっこをした時、

血尿だけなら、次の日にかかりつけの獣医さんに行けばいいけど

でも、これは緊急を要するんじゃないか、ととっさに思いました。

前から、もしもの時のために調べておいた

埼玉南部夜間救急動物病院に、まず電話しました。

夜中の0:45頃だったと思います。


狂犬病の予防注射のあとから具合が悪いこと、

そして今、すんごい色のおしっこが出たこと。

電話に出た先生は、「うーん、3時まではやっているので

様子見ても構わないけど、できたら連れて来た方がいいでしょう。

もちろん、様子見てで構いませんが、遠慮せずに」と

言って下さいました。


この時、「様子見て」としか言われなかったら、

きっと朝まで「様子見て」、連れて行かなかったでしょう。

「できたら連れて来て」「遠慮せずに」という言葉が

トコの命を救った大きな要因です。




病院へは、夜間走行なら車で20分ちょっとなのですが

具合の悪いトコを、車の後ろで振り回す訳にはいかず

ものすごい慎重運転で向かいました。

なので、30分かかりました。



病院についたとき私は

「あ・・・来るべきじゃなかった」

と思いました。


深夜にも関わらず、そこには何組もの家族がいました。

みんな、ぐったりと動けない犬や猫を

毛布にくるんで抱きかかえています。


ガラス張りの診察室の中には、

今まさに、息を引き取ろうとしている犬が悲痛な声を上げ

その横で一生懸命体をさすりながら

うなだれている飼い主さん…


トコは息をハアハアさせて、(一見)元気に自分で歩いている。

まるでちょっと走って来たかのよう。

ハアハアしていると、犬の顔って一瞬、笑顔に見えるんです。



なんでこんな元気なのに連れて来たの?



沈痛な表情で余裕のない周りの方々から

そんなふうに思われてるんじゃないか・・・

だんだん申し訳なくなってきてしまって、椅子の端っこに座りました。

それほど、見た目的には、トコは元気でした。

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真似しんぼ〜!

(元気な時の写真です)




 
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posted by 宮西 希 at 22:32| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血

2008年04月19日

免疫介在性溶血性貧血(2)

免疫介在性溶血性貧血(1)のつづき


狂犬病の予防注射をした翌日(2日目)、具合の悪くなったトコ。

高熱を出しグッタリ、もちろん食事も一切受け付けない。

というより、立てない。動けない。



3日目、せめて水分だけでも摂らないと・・・と

前に膀胱炎をしたときに水分をたくさん摂らせるために使った

「コンソメスープ作戦」を決行。

少しは飲むけど、やはり立ったまま飲むのですら辛そうな様子。

ただ、このスープがきっかけで、

いつものカリカリフード(ドライのドックフード)ではなく

特別な時にしかあげない缶詰フードに、少し反応するようになりました。


かかりつけの獣医さんに電話すると、

予防接種でそのような反応をするコはいるとのこと。

3日経っても様子が変わらないようだったら

病院に連れて行くということになりました。



4日目には自分で立って歩けたのですが

それでもやっぱり、いつもと様子が違うので

獣医さんのところへ連れて行きました。

熱をはかると40.8度。

前の日はもっともっと体が熱かったし、立てなかったので

きっと更に高熱だったと思います。


先生の診察では、その時は熱以外、特に異常はありませんでした。

ボディチェックも全部して下さって、

予防注射の効果を弱めるための注射を1本。
(後日それがステロイドだと教えて頂きました)

その後4日間飲む薬を処方してもらいました。



5日目、熱が下がってきた様子。手で触っても熱くありません。

ごはんも少しだけ口にしますが、

すぐに「もういらない・・・」という状態。



6日目、熱はないような様子。

食欲も少し、戻ってきました。



トコはいつも、2階の私の部屋で寝ます。

出かける時や2階に上がるときは、必ずピッピ(おしっこ)をするのが

お約束になっています。

7日目の終わり、トコが2階に上がるために夜の12時半にしたおしっこが

普通ではありませんでした。

真っ赤なのです。

血尿は何度も見慣れている私ですが、これは明らかに違う・・・。

濃い赤、例えが悪くて大変恐縮ですが、

色としてはトマトジュースのような感じでした。

その水分量だけが多い・・・というか。

これがはじまりでした。

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カットで少し女の子らしくもなります
(元気なときの写真です)





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posted by 宮西 希 at 18:08| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血