2015年04月09日

大堀相馬焼きで作られたタイル


波江町請戸小学校。

大堀相馬焼きで作られたタイルは

大津波に遭ったのに傷1つないんです。

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すごい技術ですよね!すぐ横の壁はボロボロなのに。


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このオットセイの絵のタイルも

なんと、床のタイルなんです。

傷がないのが信じられない!

日本の伝統ものの技術のすごさです。



posted by 宮西 希 at 08:58| 東日本大震災Music for You

2015年04月05日

門馬よし彦さんのこと


浪江町出身で3.11の震災で自宅を津波で流され

原発事故の影響で、流された自宅に戻ることもできない

そんな境遇で、歌を作り歌い続けている

シンガーソングライター門馬よし彦さん。


ただ歌がうまい、声がいい、というだけでなく

そこに住んでいた方でないと

作れない、歌えない歌を歌っています。


震災後、たくさんの作品が作られて

奇をてらったようなものも見受けられ

あまりいい気持ちがしないこともありました。


ところが、門馬さんの音楽・歌は本当に

本当〜に心にしみます。



先日2日間、一緒に過ごさせて頂いて

津波の被害に遭ったまま

原発事故の影響で、帰ることもできない家を

快く案内してくださいました。

原発で除染作業員として働いていたこともあり

私の突っ込んだ質問にも、怒らずに答えてくれました。


それで、一緒に演奏して分かったのですが

彼もまた、自分の歌で聴いてくれた人が癒されたり

気持ちよくなったり、優しくなれたり

そういう私と同じようなことを望んで

歌を歌っている方でした。

だから、私の演奏に対してもとっても優しい。


ラジオ福島の大和田アナウンサーが

「彼はただのデブではありません!

歌の上手いデブです!」

って言うけれど

門馬さんはにこにこニコニコにこにこ

あったかーいまぁるい性格そのまんま

それが素直〜にお顔の表情にも

そして彼から作られる曲とお声にも

表れています。


こんなに、被災してしまった人間の気持ちを

素直にあったかく歌う曲は

初めて聴きました。


こういう歌を、多くの方たちに知って欲しい。

たくさんの方達に、直接聴いて欲しいと思います。



『願い』


夢であればいいと 毎日 目を閉じるよ

いつもの穏やかな ふるさとを思い浮かべて

だけど 目に映る現実は 変わり果てた姿で

ため息しか出ないけれど 夢中になって歩いてる

数え切れないほど 悲しみがある中で

今、少しずつ動き出しているたくさんの「絆」



どんなふうになろうとも ふるさとが大好きさ

生まれて育った この町の 風が 大好きさ

何もかもが流されて 何ひとつ残ってないけれど

今 少しずつ 動き出している たくさんの「絆」



一人ひとりが心を奮い立たせて

明日へ 繋ごうと 歩き出している

涙をこらえて 笑う顔には

人の強さと 勇気が 溢れてる

勇気が 溢れてる




こちらから、YouTubeで聴く事ができます。
  ↓
門馬よし彦さんの紹介ページ



posted by 宮西 希 at 10:00| 東日本大震災Music for You

2015年04月04日

津波被害にあった小学校の黒板に


震災の時小学生だった子が

15歳以下は入ってはいけない浪江町にやっと戻ってきた証を

震災に遭った時いた小学校の教室の黒板に書いた。


「絶対に帰るから」

「われらは海の子」


そのまわりになぜ

宗教や企業や原発反対の文字を書くのか?

ここに来た記念ですか?

恥ずかしくないのか?

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ここに連れて行って下さった

ラジオ福島の大和田アナウンサーは

「犬のマーキングと一緒だ」と憤る。

ただ、自分の来たってことを残したいだけ。

春日部九条会とかって、戦争放棄は私だって賛成だけど

ここにそんな政治的主張とか宗教とか書くのってちがうでしょ?

地元として非常に腹が立つ!

大人としてみっともないと思う。


この黒板、ここにいた人達がどんな想いで書いたものなのか

少しでも想像したことあるの?

最初に書いてあった文字は

「天は乗り越える事の出来る試練しか与えない」

だったそう。

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励ましの言葉なら、まだ分かる。

でも、個人的な主義主張、会社名、宗教名って

自分の宣伝のために書いているの?


本当に、震災前の町を知っている人や

震災直後を見ている人

実際にそこにいた方々と触れ合っている人は

そんなこと、しないし、できないよ。

この町の人達の思いを、汚して欲しくない。













posted by 宮西 希 at 09:00 | TrackBack(0) | 東日本大震災Music for You

2015年04月03日

浪江町請戸小学校のピアノ


請戸小学校音楽室では

4年間、人を、音を鳴らしてくれるのを待ち続けていたピアノに会いました。

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思わずポロンと鍵盤を叩いてみたら、かすれた声で歌い始めた。

弾いているうちにだんだん、ピアノが鳴り始めた。

「待ってたんだね」って言いながら弾いていたら

ピアノのキモチがジンジン伝わってきて思わずグッと来た。

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その時のピアノの音をラジオ福島の大和田アナウンサーが録音していて

夜の番組でON AIRしてくれました。

このピアノ、助けてあげたい。なんとかできないかな。

YAMAHAのピアノ。

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音楽室では、卒業式で歌う予定だったのかな

「いつかまた いつか」

という歌詞が見えて、胸がズキンとしました。

このピアノたちの「いつか」を

実現させてあげなければ・・・!

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posted by 宮西 希 at 12:12| 東日本大震災Music for You

2015年04月01日

Jヴィレッジでのコンサート


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4年前から願っていたJヴィレッジでのライブ。

写真には写っていませんが

バスで次々に帰ってくるたくさんの作業員の方々が足を止め

また2階からもじーっと聴いていてくれました。

見えないところで日本のため、人々のため

復興のため昼に夜にご苦労されている福島第一原発にいらっしゃる方々にも

少しでもゆったりしたやさしい時間を過ごしていただきたいな

と思っていました。

そこを通る方々に、一瞬だけでもホッとした気持ちになっていただけたら

そして少しでも聴いて下さる方々の気持ちに

寄り添えることになっていれば幸いです。


また、原発作業員として働いていたこともある門馬よし彦さんの歌は

彼でなければ歌えない想いがこもっていて心に沁みました。

「願い」を一緒に演奏させていただけてよかったです。

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また長年思っていたけれど

どういうふうにしたら繋がるのか分からずに実現できなかったことを

ラジオ福島の大和田 新アナウンサーが

実現のために動いて下さいました。

もちろんこれからもアナウンサーとしてご活躍の予定ですが

大和田さん、この日がラジオ福島を退職の日でした。

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今日、東電の福島復興本社の方からメールを頂きました。

昨日の演奏は、作業員の方々や、東電の方々だけでなく

Jヴィレッジ食堂であたたかい食事を作っている方など

様々な形で関わっている方々も聴いて下さったそうです。

大勢の方が、あの地で、福島・日本の復興に向けて一生懸命動いていること

そしてそれは、本当に精神的にもご苦労されて

周りに、福島より遠くに住む日本人たちにたくさんの気を使いながら

お仕事をしていらっしゃるということ

作業員の方は、文字通り寿命を削って働いているということを

多くの方にお伝えしたいと思います。


この先もJヴィレッジにいらっしゃる方々のお仕事が無事に進んでゆくことを

心からお祈りしています。

そしてまたいつか、ありがとうの気持ちを音にして

伝えにいけたらいいな、とおもっています。







posted by 宮西 希 at 21:28| Comment(0) | 東日本大震災Music for You