仮設に入ったのは、お年寄りが多い。
なぜなら、4畳半一間に、2世帯は入れない。
子どものいる息子・娘家族は
部屋数が欲しいため
どうしたって借り上げ住宅に住むことを希望する。
すると、仮設にはお年寄りばかりになる。
なかには、親子3人で仮設に入っている家族もいる。
でも、2間の仮設に3人。
プライバシーがない。
仮設は、隣の家族の音も、漏れ聞こえる。
家族であっても、そんな空間にいると
関係が悪くなって行く、そんな現実があるとのこと。
かといって、借り上げ住宅が良いのかと言えば
その孤独感は、想像を絶するそう。
仮設は、まだ、知っている町の人達が
一緒に連帯感を持って生活できる。
どちらが良いのか・・・・
ちがう、そうじゃない。
明るく朗らかにお話される
飯舘村集会所の管理人、佐野さんのお顔を見ていると
ここがみなさんのいる場所のように錯覚するけど
違う。
早く、家に帰れることが1番良いのだ。
仮設には、いろんな人が来る。
私たちを連れて行ってくれたスタッフさんが
話してくれた。
ボランティアと言って、商売や
自分の売名のために来る人もいるそうだ。
そういうのって、受け入れ側はきちんと分かるそうだ。
佐野さんもおっしゃっていた。
セールスも来るそうだ。
土地だの、建物だの・・・
それに宗教の勧誘も・・・
飯舘村の方々は
私たちが帰る時も、温かく見送って下さった。
ありがとう、を何度も何度も言って下さって・・・
気を付けてね
(大雪だったので)ブレーキは何度にか分けて踏むのよ
そう教えてくれた。
あったか〜い、飯舘村。
村は、場所が作るものではなく
人が作るもの。
佐野さんたちを見ていると
本当にそう思う。
でも絶対、飯舘村仮設住宅ではなく
飯舘村に行きたい。
そのときは佐野さんの、農家民宿に泊まりに行こう
2013年01月17日
飯舘村3
posted by 宮西 希 at 10:50| Comment(0)
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