
センターでチャマちゃんと呼ばれていたこのコは
すでに里親さんが挙手して下さった状態で
引き出し・預かりをしています。
里親さんが、みつという新しいお名前を考えて下さいました。
みつも、これまでの保護犬と同様
完全に、元野犬です。
うちに到着した時は、怖さのあまり私へもお口が出ました。
でもこれは、人間でいうと
「襲われて殺される!」と思った瞬間や
とても怖いことがあり「いや!やめて!」と思ったときに
手で相手を振り払う行動と同じです。
それでもみつは、数日経つにつれ
ルカやしーちゃんとお話しできるようになり
私たち家族のことも「怖いことする人たちじゃないんだな」
と、だんだんわかってきて
(それはルカが一生懸命に言い聞かせてくれている)
私も少しずつ、小さなトレーニングを始めていました。
今回の里親さんは、保護犬と暮らすのは2度目。
そして、今後預かりさんになることも検討して下さっているので
こちらでは最低限のことだけお手伝いさせて頂いて
いつものように完全にペット化する前に
お渡しするつもりです。
だから、本当に最初の首輪・リードのトレーニングのみ!
首輪はセンターを出る際につけて頂いているので
まずはリードをつけること。
最初はみんな、リードを怖がり
リードに噛み付きます。
薄い、平べったいリードは、すぐに噛み切るので
登山用にも使うロープで作られたリードを使用。
リードが怖いものじゃない、と知ってもらうために
私はリードは最初からつけないで
数日間、ケージの中に、無造作に入れておきます。
そのうちそれを、首輪につけると
それでもやはり、とても抵抗し大暴れになります。
なので、つける直前、ルカにご登場願って
保護犬の目の前で、ルカにリードをつけ
一緒にあっちこっち歩き回る姿を見せます。
そしてそのリードを、ルカから外して保護犬に付け直します。
それでも最初は、リードが怖くて抵抗します。
ケージの中だと、暴れると怪我もするし
リードで嫌な思いをなるべくさせないため
抵抗して暴れている時は
リードから手を離し、絶対に引っ張らないようにします。
そのうち、リードが首輪についていても
自由が効くんだ、と覚えてくれると
リードに対して抵抗がなくなるので
それから初めて「手をつなぐ」つまり、リードの端っこを持ちます。
何日もかけ、何回も繰り返し
お部屋の中でリードをつけて歩く練習をします。
リードにすっかり慣れてから、外に連れ出します。
その間、平均してだいたい2〜3週間かかるかなぁ。
でも、みつはとても早かったです!
その前にいたジュジュもすごく早かったのですが
感覚として、女子の方が環境の変化への対応力が上だなぁと感じています。
これは、人間も一緒ね(笑)
そして首輪は、何度もたくさん触り、最終的には取ったり外したりが
わんこも問題なくできるようにするトレーニング。
当然のことながら、これらは絶対に!!
家の中、締め切った室内で行います。
私は、ケージの中に自分が入って行います。
首輪がない状態で、外にでも出てしまったら
取り返しのつかないことになりますから…(怖)
動物病院に行った際、他のワンコとも接しましたが
問題は全くなく
最初からこんなにフレンドリーに対応していました。

みつがうちにいるのは短い期間ですが
少しでも人に慣れ
世の中が楽しいところだってわかってもらえるように
なるといいなぁと思っています。