浪江町出身で3.11の震災で自宅を津波で流され
原発事故の影響で、流された自宅に戻ることもできない
そんな境遇で、歌を作り歌い続けている
シンガーソングライター門馬よし彦さん。
ただ歌がうまい、声がいい、というだけでなく
そこに住んでいた方でないと
作れない、歌えない歌を歌っています。
震災後、たくさんの作品が作られて
奇をてらったようなものも見受けられ
あまりいい気持ちがしないこともありました。
ところが、門馬さんの音楽・歌は本当に
本当〜に心にしみます。
先日2日間、一緒に過ごさせて頂いて
津波の被害に遭ったまま
原発事故の影響で、帰ることもできない家を
快く案内してくださいました。
原発で除染作業員として働いていたこともあり
私の突っ込んだ質問にも、怒らずに答えてくれました。
それで、一緒に演奏して分かったのですが
彼もまた、自分の歌で聴いてくれた人が癒されたり
気持ちよくなったり、優しくなれたり
そういう私と同じようなことを望んで
歌を歌っている方でした。
だから、私の演奏に対してもとっても優しい。
ラジオ福島の大和田アナウンサーが
「彼はただのデブではありません!
歌の上手いデブです!」
って言うけれど
門馬さんはにこにこニコニコ
あったかーいまぁるい性格そのまんま
それが素直〜にお顔の表情にも
そして彼から作られる曲とお声にも
表れています。
こんなに、被災してしまった人間の気持ちを
素直にあったかく歌う曲は
初めて聴きました。
こういう歌を、多くの方たちに知って欲しい。
たくさんの方達に、直接聴いて欲しいと思います。
『願い』
夢であればいいと 毎日 目を閉じるよ
いつもの穏やかな ふるさとを思い浮かべて
だけど 目に映る現実は 変わり果てた姿で
ため息しか出ないけれど 夢中になって歩いてる
数え切れないほど 悲しみがある中で
今、少しずつ動き出しているたくさんの「絆」
どんなふうになろうとも ふるさとが大好きさ
生まれて育った この町の 風が 大好きさ
何もかもが流されて 何ひとつ残ってないけれど
今 少しずつ 動き出している たくさんの「絆」
一人ひとりが心を奮い立たせて
明日へ 繋ごうと 歩き出している
涙をこらえて 笑う顔には
人の強さと 勇気が 溢れてる
勇気が 溢れてる
こちらから、YouTubeで聴く事ができます。
↓
門馬よし彦さんの紹介ページ