2008年04月17日

免疫介在性溶血性貧血(1)

トコの病名は「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」

最初にこの病名を告知された時、正直言って知らない単語ばかりで

1度で名前を覚えることすら難しかったです。

どんなことが起こっているのか、この先どうなるのか

あまり聞かない病気だったので、ネットでいっぱい検索しました。

いつかどなたかが情報を必要になったとき、

私とトコの体験が、少しでも参考になればと思い

このブログの中でシリーズ化します。



トコが「免疫介在性溶血性貧血」だと発覚する前の様子
 ・どんな寝方・・・
 ・狂犬病の注射
 ・トコについてのご報告




______________________________


免疫介在性溶血性貧血(IMHA)とは

免疫システムの異常で、赤血球が破壊されてしまう病気。

免疫は、本来は外敵に対して戦いを挑んでいくものなのに

誤認をして、自分自身の赤血球を攻撃して破壊してしまう・・・。

破壊によって原形質が細胞外に漏出して、赤血球が死に至る現象を

「溶血」と言います。


こうなってしまうと赤血球は、溶けてしまったように崩壊し

トコの場合それが、おしっこと一緒に出て来ていました。

これを「血色素尿」といいます。


赤いおしっこは、みんな血尿だと思っていたけど、

「血尿」は、何かの原因で出血し、その血による赤いおしっこ。

今回の場合は、壊された赤血球の中身が流れ出ているおしっこ。



逆に赤いおしっこが、このタイミングで出てよかったかも・・・と

埼玉南部夜間救急病院の高尾先生にも言われたのですが、

この赤いおしっこは、全員に出る症状ではないそうなんです。

私がトコの状態に大きな危機感を抱けたのは、

そして夜中にもかかわらず大急ぎで救急病院に運んだのは

この真っ赤なおしっこが出たからなんです。


他の症状としては、口の中が真っ白。(頭ん中じゃありません)

真っ白と言っても、血の気がないという状態、薄い肌色という感じ。

魚肉ソーセージの色っていうのかな?あ、チーかまかな?

むか〜し昔の、東武鉄道の色に近いかもしれません。
(って言っても分からないか・・・(^^;) )

もちろん極度の貧血なので、ふらついたり、体が思うように動きません。

そして、酸素を運ぶ赤血球がなくなってゆくのですから

呼吸はものすごく荒くて、速くなってしまいます。

側で見ていると、不安になる症状ばかりです。


というか、「赤血球が破壊されている」と聞いただけで

怖くて怖くて、心臓がバクバクでした。

心臓のズッドン、ズッドンっていう音が、急に自分の頭の中に響いて

トコの症状や、治療法を話してくれている高尾先生にも

聞こえちゃってるんじゃないかと思う程でした。

普段ステージとかでも心臓バクバクしないのに、

私の心臓も、ちゃんと音出すんだなぁ・・・と思いました。


赤血球は脊髄で作られるのですが、

そんなにすぐにカンタンに出来るものではなく

短時間で赤血球がたくさんなくなってしまうと、大変危険です。

赤血球は1人前の赤血球になるまで、1週間とかかかるそうです。



赤血球の破壊(免疫の攻撃)をSTOPさせるために、

まずステロイドを使いますが、最初の72時間が勝負だそうです。

どれだけ早くSTOPさせるか・・・、

つまり、どれだけ早いタイミングで治療を始められるかということ。

もし朝かかりつけの獣医さんが開くまで、おうちにいたら

ダメだった可能性も、多いに考えられるみたいです。


もし、ステロイドで効果が出ない(赤血球の破壊が止まらない)場合、

輸血という手段を使いますが、最終手段だということです。

というのは、他の犬の血ですから、余計に狂った免疫を刺激して、

更に攻撃性を強めてしまうという大きなリスクを背負います。


また、合併症を起こせば即死につながることもあり

救急病院では、検査して直後に「覚悟して下さい」と言われました・・・。

血液全体の中で赤血球が占める割合、ヘマトの数値は21%でした。



これを聞いてから、私の中ではずーっと

「赤血球、がーんばれっ!赤血球、がーんばれっ!」

というコールが鳴っていました。

それから、すごいヘンなヤツだと思われるかもしれないけど

(もう思われてる?)

「免疫に告ぐ!!直ちに攻撃をやめなさいっ!!」って

ずーっと思ってました。



この病気は、完治は難しいそうです。

薬を飲まないようになれたとしても、再発して亡くなる場合が非常に多く

発症した1年後の生存率は、ここには絶対書きたくない数値です。

(どうしても知りたい人は、どこかで調べて下さいm(_ _)m

 ちょっぴり無責任でスミマセン・・・)


この溶血性貧血、犬だけに起こることではないそうです。

猫にも、そして 人間にも起こる ことです。

とても恐ろしい、そして時間が勝負の症状なのに、

あまり多くの人に知られていません。


まず、こういうものがあるんだということを

たくさんの方々に知ってもらいたい・・・

そんな思いで、私の音楽活動とは関係のないことですが、

(関係少しあるか・・・。トコは私のCDジャケットを飾った犬だもん!)

少しずつ、書いていこうと思います。



また、みなさんのまわりのペットたちの参考になれば・・・と思いますので

元気のないワンへの対処方法なども、「のぞみ&トコバージョン」ですが

お伝えできればと思っています。

t02200165_0640048010926171254.jpg

トコは床にベターっとするのが大好きです!
(元気な時の写真です)





免疫介在性溶血性貧血(2)へ



posted by 宮西 希 at 02:40| Comment(2) | ペット・免疫介在性溶血性貧血
この記事へのコメント
はじめまして。
うちの犬も、去年の夏に同じ病気になりました。
点滴、薬としてだんだん薬の量が減ってきたのですが。
この前の検診で、数字が下がってました。
すこぶる元気に過ごしているのに。
姿を見たら、涙が出てしまいます。
くぅが1番に辛くて、それでも頑張ってくれてるのに。
去年、覚悟してくださいって言われた時の事が頭によぎります。
少しでも幸せに、長生きできるように一緒に毎日過ごしていきたいと思います。
Posted by せつこ at 2016年12月04日 05:28
せつこさん

そうですね、トコも1度治ったと思ってもやはりずっとそんな感じでした。
正直に書くと、この病気になって治ったとされた後、具合が悪くなることは年に1〜2度ありました。通っていた病院は、具合が悪くなるとすぐに血液検査をしてくれるので、余計に一喜一憂しました。

それに、やはり肝臓が傷んでしまうのですね。
年齢を重ねてから設備の整った病院に通うようになって分かったのですが、先天性か病気のせいか、肝臓がとても小さくって…
そしたらトコは自分で勝手にシャントというのですが、血液が流れる別の血管を作り出していて!
動物って、強いです!びっくりしました。

14歳で見送ったのですが、最期まで肝臓のせいで大変苦労しました。
残りの数ヶ月、トコは「もう注射とかヤダ」とハッキリ私に言ったので、すべて止めておうちで愛情たっぷり、何においてもトコ優先で過ごすようにしていたら、食欲も戻りまた元気になりました。
最後まで「穏やかでやさしい時間」を一生懸命作って、ずーっと一緒に過ごせました。
1日1日大切に積み重ねていった素敵な時間が、その後の私にもキラキラしたまま残っているので、トコのことをずーっと思いながらこの先も生きて行けそうです。

くぅちゃんと、楽しい幸せな時間をたくさんたくさん重ねていってくださいね。
Posted by kotist宮西 希 at 2016年12月09日 00:19
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