2008年05月02日

免疫介在性溶血性貧血(7)

免疫介在性溶血性貧血(6)のつづき


その日は誰もが一睡もせず、つきっきりでした。

昔から私は深夜が大好きで、

普段から夜中は起きている(朝方に寝る)生活ですが

いつもはもっと、まったりした時間です。


命の危機を目の前にしながら過ごす深夜...

「こんな夜が、あるんだなぁ・・・」としみじみと思いました。

いつもなにげなーく過ごしている時間が

どれだけお気楽で幸せな時間だったのかと、思いました。


高尾先生は、次の日の私の仕事まで心配してくれました。

この時ほど、自由業でよかったと思ったことはありません。

それに、ちょうど家にいる時期で、本当によかった...

地方に行ってばっかりの来月だったらOUTだった…。



点滴中、私はさっき説明を受けた紙に

復習でどんどん書き込んでいました。

それを高尾先生が見つけて、どれどれ?と覗いてくれます。

そして訂正してくれたり、補足説明してくれたり

本当に丁寧にたくさん知識を付けて下さいました。


獣医さんと、こんなに長い時間過ごすなんてことは

今までなかったので、楽しかったと言っては不謹慎だけど

自分が知らない知識をたくさん教えてもらえることが

とても楽しいと思いました。

先生の飼っている犬は、いつもこの時間まで1人でお留守番。

だけど今日は、トコと私がいるせいで先生はずーっと帰れません。

「ごめんね…なかなか帰って来ないと寂しいだろうな」

会ったことないけど、先生のワンにそう思いました。



「本当に素敵なお仕事をされているんですね…」

そんな話もしました。

「辛い場面もあります…いや〜そういう場面の方が多いです。

でも自分が好きなことをできていて、幸せだと思います」


こんなにも大変な時間を「日常」としてお仕事をしている方々が

いてくれているんだ…

知らなかったというか、普段はそんなこと考えたこともなかった…。

想像くらいしてもよかったはずなのに、考えも及ばなかった。


「僕らはたった1回しか、この子達の面倒を見られない。

だから、その時に最大限、出来るだけのことを精一杯

どうしてもやってあげたいと思っているんです」


熱い熱い思いが、ズンズン伝わってきて涙が出そうでした。

この方々がいて下さったおかげで、トコと私は今救われている…。

もしもこの先トコがダメだったとしても

私は絶対、悲しい場面ではなくて、

心から熱いイイ場面として一生忘れないと思いました。



外がすっかり明るくなって通勤の車が多く走っている頃

かかりつけの先生宛に、と

たくさんの検査結果の資料と救急病院での所見・治療内容

いろいろな書類を封筒にそろえてくれました。

それだけでなく、そこに何が書いてあるのかを

私にまで事細かに説明して下さって、

本当に丁寧で細やかでやさしくて、ここに来てよかった・・・と

心から思えました。



かかりつけの病院が開く1時間前に、

この救急病院を出発しました。

この先の為に、静脈に刺した針は抜かずに

丁寧にクルッと管を腕にテーピングで止めてくれた

高尾先生と山中先生は、本当に心からの言葉でトコにむかって

「がんばれよっ…!!!」と熱く言って撫でてくれました。

それを見ているだけで、私も泣きそうでした。


t02200269_0294036010926199047.jpg

1人でお留守番のトラくんと

子守りをしているトコ

(元気な時の写真です)


t02200269_0294036010926199045.jpg

トラ「つまんないのー」

トコ「うーん、こまったな〜…」

(元気な時の写真です)


t02200269_0288035210926199046.jpg

あら、行っちゃった…

お役に立てず…

(元気な時の写真です)




免疫介在性溶血性貧血(8)へ









posted by 宮西 希 at 02:02| Comment(0) | ペット・免疫介在性溶血性貧血
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]