2020年09月30日
保護犬フクちゃん・その13「お見合いしました」
「おかげさまで決まりました〜」
出戻りふくちゃん、出戻って1ヶ月後から里親さんを再募集しました。
色々な方々がふくちゃんを気にかけてくださり
里親さん候補に、複数のご家族が手を挙げてくださいました。
今回、1度里親さん宅から逃走して捕獲からの再募集ということで
条件をかなり、つけさせて頂いた中での募集でした。
正直、私の頭の中にあった条件を全て満たすご家族は
いないのではないか?と思っていたのですが
その条件以上のご家族が、名乗りをあげてくださったのです!
そのおうちは、まだ世の中や人間に怯えているふくちゃんを
ルカのように守ってくれる先住犬が、2頭もいて
娘のように無邪気に遠慮なく遊びに誘ってくれるお嬢さんがいらして
(しかも娘と1歳違い)
今までに一緒に暮らしたワンコは全部で10頭
これまでにもおうちの周りにいた迷い犬を3頭も保護して
里親さんを探して受け渡すご経験もあり
その中の、大怪我をして触らせてもくれなかったわんこを
数ヶ月かけて慣らして保護、医療にかけ
ご自分のお家のコとして迎えているだけでなく
ママはなんと
ドッグトレーナーの専門学校をお出になった方という
これ以上ないのではないかという条件です。
お見合いに行ってみると
車のハッチバックを開けた瞬間
「かっわいい〜〜〜」の大合唱。
そして車を降りた途端、大怪我して保護されたという先住犬が
尻尾をブンブン、ブンブン振って大歓迎でお出迎え。
このことに、ご家族はとってもびっくりされていて
話を聞くと、このワンコは他のわんことのおつきあいが
あまり上手でなく
「こんな姿、初めて見た!」と口を揃えて仰っていました。
ふくちゃんは、というと
案の定最初はとても怖くて怖くて
よだれダラダラ、鼻水も垂れるほどでしたが
ママさんは上手に上手に近づいてきて
出会って1時間半で、頭をナデナデお顔もモフモフ
たくさんたくさん、触れるようになりました。
そしてふくちゃんは、撫でられるままに
なんと、来てからまだ数時間しか経っていないお家で
アゴまで床につけてリラ〜ックス
見ていた私も、こんなにスムーズにすごーいとびっくり!
滞在中、ふくちゃんをずーっと触り続けていたママさん
そのすぐ横で、まるでふくちゃんに何かを教えているかのように
ママさんににピタッとくっついている先住犬のお姉ちゃま。
その横で、当たり前のようにわんこに囲まれて過ごしている娘ちゃんは
ママから保護犬というのはどういうワンコか
ペットショップのワンコが裏ではどうなっているか
保健所の現状、などを
しっかりと教わっていて理解しています。
娘と同じように、わんこへの接し方は花丸満点
それをニコニコしてみんなまとめて守ってくれそうな
優しくておおらかなパパさん
それを静かに穏やかに見守ってニコニコしているじいじ。
4時間にわたってふくちゃんに触れてもらいながら
たくさんお話をさせていただき
今後のふくちゃんのことを、お願いすることにしました
トライアルへの出発は週末。
今日は、その日のためにシャンプーもしましたよ!
色々なことがあったワンコですが
今のまま、このままのふくちゃんのままが
「かわいい、かわいい、大好き!」
そう言ってくださって
そのままがいいよ!と、お名前も
ふくちゃんのままにしてくださるのだそうです(涙)
あと数日、ふくちゃんをたくさんギュッとして
よかったね〜!と家族全員、笑顔で送り出したいと思います。
posted by 宮西 希 at 15:41| Comment(0)
| 保護犬フクちゃん
2020年09月18日
保護犬フクちゃん・その12「鳩のヒナとふくちゃんの再出発」
コロナでの自粛が続いている音楽業界。
私は生で、音を届けることにこだわって来たので
ここからいきなり「ネット配信にする」という気にはなれず
ひたすらしゃがんでやり過ごす、という選択をしているのですが
そんな状態なので
今まで以上に、保護犬活動に熱が入ってしまっています
暑くて暑くて、熱いという字のほうが良いのでは?と思うほど
暑かった夏の最中なのに
我が家のベランダには、おそらく5月に来ていたと思われる
鳩の夫婦が再来し
なんと、卵を抱き始めました
熱いのに大丈夫なのかなぁと、心配したのですが
10日ほど前に、生まれたような動きが巣の中であり
(前にもそうだったので、見ていてもよくわかる)
先日、とうとう親鳥が家を空けるようになって来ました。
その隙に、ちょっとカメラを差し込んでみたら…
ちゃんと生まれてる〜
昨日はピーピーと声が聞こえました
ほんっとうに可愛いです
そして、5月に我が家を卒業し
その後、里親さん宅から逃走
1ヶ月半の野良生活から、無事保護したふくちゃん。
我が家に出戻ってから1ヶ月が経ちました。
これまでは、いろいろなことを教えるのは
里親さんにお任せした方が
里親さんを尊敬の眼差しで見るようになり、とても懐くので
私の方では「最低限の歩き方」と「おすわり」だけにしてきましたが
ちょっとここらで、前に進もう!と
他のトレーニングも始めています。
今までは怖くて歩けなかった交通量の多い道も
ちゃんと落ち着いて、左側を歩けるように
だんだん、なって来ましたし
私以外の人、夫や母にも
「お手」をするようになりました。
先日、里親さんと話し合いをして
Sunnyになったふくちゃんは一旦、正式にふくちゃんに戻り
新たに里親さんを募集することにしました。
ふくちゃんのために、と辛い決断をしてくださった里親さんには
感謝しかありません。
「ペットのおうち」というサイトで
里親さんの募集を開始しました。
以前よりずっと逞しくなり
人間にも随分慣れて、かわいくなって来たふくちゃん。
もし、家族に迎えたいと思う方がいらっしゃいましたら
「ペットのおうち」をご覧ください。
こんな風に抱っこして、爪を切れるようになりました。
私に噛み付いて、触れなかったのが嘘みたい!
なんで玄関なのか?というと
ここが「ふくちゃんの安全ゾーンその2」になってしまっているから…
本人(犬)が安心できるなら、どこだっていいわ
そしてその風景を、ニコニコ見ているルカ
*お問い合わせは「ペットのおうち」よりお願いいたします。
*譲渡は先着順ではなく、もしも相応しい方からのご応募がない場合には
マッチング成功まで募集が続きます。
これはあくまでも様々な条件の相性(マッチング)であって
応募してくださるご家庭を否定するものでは決してありません。
何よりもワンコ達の「安心」「安全」「幸せ」を優先して
里親様の選定を行なっておりますため
ご希望に添えない事もございます事をご理解下さいますようお願い申し上げます。
posted by 宮西 希 at 12:33| Comment(0)
| 保護犬フクちゃん