本当はまだまだ出来ないのはわかっているのに
相当な無理を強いて、外に連れ出し車に乗せ
実家に連れ帰ってから2週間。
フクちゃんはまだ、何もなしには体は触れません。
フクは、生後4〜5ヶ月の時に
兄弟犬と一緒に保健所に入った子で
つまり、彼の記憶の中に
太陽や土や風、木だったり鳥だったり自然のものはなく
ところどころハゲた緑色のコンクリートの床しか知らないのです。
人間は、毎日見てはいたけれど
周りのワンコから、怖いものだと教えられ
檻の中のわんこ全体で、怖がって震えていたので
相当な警戒心と、恐怖を身にまとっています。
うちでは、何かの音がするたびに
飛び上がってビビっています。
やっと、キッチン周りの音には驚かなくなってきました。
ルカのおかげでだんだん犬同士の関係性は良くなり
怖いことがあってもルカの隣なら大丈夫なようです。

フクは、真っ黒のわんこですが
実はテリアが入っています。
兄弟わんこはもっと顔がテリアです。
だから、見て!この長い脚!

今はまだ、痩せっぽっちで自信もないけれど
今に、世の中には楽しいことがたくさんあるってわかって
笑えるようになったら
きっと、とってもかっこいいわんこになると思います

食べ物への興味は、だんだん出てきたようで
我が家のワンコの例に漏れず
牛乳大好き

みんなで牛乳を飲む時に、私は歌を歌うんですが
こんなにビビリで、人を避けて早足で飛ぶように走るのに
もうこの歌が聞こえると、やってくるようになりました。

そして!
昨日はなんと、卒ワンのこのお方が我が家に!

どなただか、わかりますよね

くろすけ〜



なんってゴージャスな、可愛いワンコになったの

飼い主さんの溢れる愛情のおかげで
こんなに幸せなお顔のわんこになったのです

社会性ゼロのフクちゃんがフーフー言いながら歯を見せて
唸って唸って、ものすごい形相していても
くろすけは、ユッサユッサとふわふわの尻尾を振り
「君、怖いんだね、大丈夫だよ」と、穏やかにニコニコ
紳士というか、本物のセレブな対応です

ただ、心配していたのが
くろすけの居場所と、フクちゃんの居場所が
実は、被っていて…

でもやはり、そこはくろすけが
ゆったりと当たり前のように座ったので
フクは文句も言えないみたいでした。

くろすけとルカは、ふたりでいたときはルカの方が強かったのに
この日は、まるでふたりで相談してフクちゃんへ対応していたみたい。

もうすっかり余裕のあるくろすけの行動に
安心し、頼もしく思い、目を細めていた1日でした。
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