2019年07月20日

保護犬くろすけ1


昨日、北九州の保健所の中から1頭のワンコをレスキュー

飛行機で送って頂いて、無事に我が家に預かることができました。


本当は昔から、保健所からレスキューした犬を預かって

里親さんを探すお手伝いは

ずっとしたいと思っていました。

が、トコは大病を抱えていたため

月に数万円、時には十数万の医療費と

たくさんの世話が必要で

特に亡くなる前は、完全に介護生活になり

なかなか預かりはできず。


ルカが来て落ち着いた頃、だいたい1年もすれば

預かり開始できるかな?と思っていたら

なんと自分が妊娠・・・


今年、ようやく娘が幼稚園に行くようになり

やっと、預かりの活動をスタートできるなと判断

そんな時に、1年以上も保健所の檻の中の同じ場所に

朝も夜も、本当に同じ場所に

うずくまったまま動かないワンコを見つけました。

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問い合わせて色々知れたのは

その地域では、持ち込み動物はすぐに「一般譲渡」対象となり

それなりに飼育されているのに

捕獲されて連れて来られたワンコは

決して一般譲渡対象にはならず、そのまま収容。

以前は、5日で殺処分。

地元のボランティアさんたちが、すごくすごく頑張って

すぐに殺されないようにはなったけれど

収容のキャパを超えれば、殺処分。

そうならなくても、一生、檻の中という運命。


今回の件で1番お世話になった北九州のボランティアMさんは

保健所とたくさんコミュニケーションを取り

引き出せる子を、なんとかして引き出して

キャパオーバーを防いで

このコたちの命を守って来ました。


今回、私が手を挙げたコは

とても大きい、という理由で

他の犬との相性がわからないからと

たった一人ぼっちで檻に入れられ

さらに、誰も檻に入って触ったり、人間に慣らすようなことを

一切して来なかった、とのこと。


どう考えても、寂しいとか悲しいとか

そんなのはとっくに通り越して

心が壊れちゃっていてもおかしくない、と思いました。


でも、ルカも保健所からレスキューされたワンコ。

やはり、野犬扱いだったので

(でもルカは、多分誰かに飼われていた過去があると思う)

怖がり方は普通じゃなかったし

なんとなく、このコは大丈夫ではないかな?と思い

本気で、うちで預かりをすることを検討開始。


すると、ガッツのあるMさんは

本来猫飼いの方なのに、おやつを持って檻の中に入り

このワンコに触ってみるというチャレンジをしてくれました。


私も、今まで保護犬活動としては

ルカの里親になって育てて来たことはあるけれど

他は、迷子犬の捜索や

里親探しのお手伝い、家庭訪問などくらい。

こんな遠くから引き取るのは、やり方も色々わからず

北九州の方々も、私がどんな人でどんな環境かを直接調査できないので

東京の保護活動なさっているボランティアさんに依頼。


保健所では、外に出るために

ワンコに去勢手術をしたり、丸刈りにしたり。

本当に数々のいろいろなことが

全部うまく回って、今回うちにやって来ました。


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貨物として飛行機に乗って、羽田空港に到着。

怖い思いをたくさんしたはず(涙)

クレートの中は、オシッコでビッショビショでした(泣)


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クレートには、ワンコと一緒に

北九州の方々のたくさんの思いも詰まっていました。



東京のボランティア、Oさんが立ち会ってくださって

さらに心配して下さってうちまでまた来てくださいました。


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我が家に到着後、まずは外にルカを連れて来ました。

初めてのご挨拶は、ルカのテリトリーの外でした方が良い、と

東京のOさんにアドバイス頂き

外で初対面のご挨拶。


クレートの中で、体も濡れてしまっていたので

うちに来てすぐ、そのままお風呂場へ直行。

やっと出て来たけれど、やはり保健所にいた時のように

隅っこで固まってしまう。。。

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もう、絶望と不安しかないこの姿に

涙が出て来ました。

この先、自分に起こることへの恐怖で

目をギュッと閉じて、「来ないで!」と。

こんなにも絶望を感じている生き物を

目の前で見るのは初めてで

とにかくその不安を取り除いて抱きしめてあげたい気持ちでしたが

人間の手すら怖いくろすけは

シャワーにも当然、逃げ惑う。


最悪、噛まれても引っかかれても仕方ない、と

なんとかおしっこで濡れた体を洗い終え

信じられないほど硬くなった体を拭いて

室内ゲージに入れてからは

怖くて怖くて仕方のない様子ではありましたが

次第に落ち着きました。


まだ触っちゃダメよ!

出てくるまで待っていてあげよう!

という私の声に従って

ルカと娘が、外から一生懸命覗いています。


いつもは頭を隅っこに押し付け、お尻しか見せていなかったのに

初日から、頭はドアの方に。

でもこれは、出口が空いたらすぐ逃げたい!という

気持ちの表れかも・・・(泣)


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ルカもずーっと、待っています。

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ちょっと待ちくたびれて・・・


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娘も、早くなでなでしたい気持ちを抑え

今日は外から眺めるだけ。


こんな風に、1日目の夜は更けていきました。


これから「くろすけ」がどう変化、成長するのか

とっても楽しみです。

このブログや、FBページなどでも

日々の様子は更新して行きます。


くろすけが笑えるようになったら

本格的に里親さんを探して行きたいと思っています。

それまでどうぞ、一緒に見守っていてください揺れるハート




*お問い合わせは「ペットのおうち」よりお願いいたします。

*譲渡は先着順ではなく、もしも相応しい方からのご応募がない場合には
マッチング成功まで募集が続きます。
これはあくまでも様々な条件の相性(マッチング)であって
応募してくださるご家庭を否定するものでは決してありません。
何よりもワンコ達の「安心」「安全」「幸せ」を優先して
里親様の選定を行なっておりますため
ご希望に添えない事もございます事をご理解下さいますようお願い申し上げます。


posted by 宮西 希 at 23:56| Comment(0) | 保護犬くろすけ

2019年07月19日

飛行機でやってくるワンコ


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新しいゲージが来た。

サマーカットして誰だか分からなくなったルカが当然のように座る。

私「ルーちゃんのじゃないんだよ!」

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ルカ「あ、すんません!」

え?じゃあだれの⁇



今はただ、とにかく無事に来てくれることを祈っています。

一年以上も檻の中で、朝も昼も夜も同じ場所に

うずくまって動かなかったコ。

娘が幼稚園に行くようになって少しだけ時間ができたから

やっと預かりスタートしようと思ってはいたのだけど

ちょっと遠い北九州のコなのに

思わず手を挙げてしまった。

だって、私が大好きな大型犬MIXは

全国的にも引き取りが少ない。

このコも(そして他のコたちも…)キャパオーバーになれば殺処分

そうでなくても声がかからない限り一生檻の中。

地元のボランティアさんたちは

出せるコたちから必死で引き出し続けてくれている。

なのに、捕獲は仕方ないとしても

持ち込む人達が後を絶たないちっ(怒った顔)


遠くから、個人で手を挙げた私に

北九州だけでなく東京のボランティアの方も手を貸してくれ

みんなの力と強い思いで、このコを我が家まで連れてくる!


うちに来て、ゆっくりリハビリしよう!

ルカも娘も、海も山も風も

みんなキミの癒しになるはず。

キミの止まった時間が動き出せるようになるまで

ゆっくりずっと見守るから。

本当の家族に会えるまで、最大限手を貸すよ!


明日、くろすけはANAの飛行機でやってくる。

(写真や動画で見る限り顔が真っ黒だから

 我が家では仮で「くろすけ」と呼んでいる)


飛行機は音も振動も大きいから

怖い思いさせてしまうだろうと思うと

本当に胸が痛むけど

なるべくそっと飛んで上手に着陸してね!

ANAの方々よろしくお願いします!






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posted by 宮西 希 at 01:33| Comment(0) | 保護犬