2017年12月29日
2017年を振り返る
この1年は、今まで生きてきて1番
表で箏を弾かなかった1年でした。
音楽を仕事にしているミュージシャンはみんなそうだと思いますが
弾く時間=自信となって
ステージもきちんとできるのだと思います。
それが、できなかった1年でした。
子育てをしている間は、フリーランスの私はとても厳しい立場で
特に年度末生まれの子どもなので、保育園はまず無理です。
(次年度4月入園のための申し込みが11月のため
11月以降月に生まれた子は、まず入れないんです。)
それでも、子育て支援センターにも定員オーバーで預けられないことが多いので
ファミサポさんを3人も充てがって頂いたり
子連れでミーティングに来ていいよ!とおっしゃって下さるお仕事関係の方がいたり
そんな周りの方々のおかげで
なんとか、この1年で、少しは動ける体制を作ってこれました。
そして、実は
今年から新しい事務所に所属しました。
以前に一緒にお仕事を何度もさせていただいた
ソプラノ歌手の故 中島啓江さんのいらした事務所です。
本当のこというと
妊娠がわかった時点で、当時のマネージャーさんというか
エージェントには辞められてしまい
出産前に大きなお腹を隠して行ったライブも
ほぼ自力でやりました。
出産後2ヶ月も経たずに頂いた
G7での演奏という大きなお仕事も
今までの繋がりのある周りの方々の温かいご協力のもと
実は、マネージャーなしで動いていました。
もちろん、産後復帰ライブも
全て自力で行いました。
やはり「子どもを産むと仕事しづらい世界」に
何十年もかけてきた自分の腕が、負けてしまわないよう
自分の音楽が、潰されてしまわないよう
しっかり前を見続けることは
精神的にとても難しいことでした。
そして、女性ならきっとお分かりだと思うのですが
子どもを産んでみて、自分の世界がガラリと変わった時
「自分」を評価されることより
絶対的に自分を必要としてくれる存在を大切にすることの方が
命を守る上で、どうやっても大事だなぁと
思うものなのです。
さらに言えば、仕事やお金のことを考えずに
子育てをできる環境というのが
子どもを産んだ後の女性にとっては、やはり1番幸せな時間なんです。
私の周りのミュージシャンが、やはり産後に
「もう、音楽はいいかなぁ・・・」
とつぶやいたのを
何度か聞いてきましたが
「10年後、20年後を考えてみて!もったいないよ!」
「今は子どもといるのが幸せな時間だけど、そのうち手が離れていくよ!
そしたら自分、なにするの?さみしくない?」
と言い続けてきた私は
もちろん、自分にもそう言い聞かせてきました。
娘は特に、私に似たのか気が強く、すでに自立心旺盛なので
きっとサッサと自分の世界を作っていくだろうと感じます。
でも、動ける体制がなければ
ミュージシャンが表立って活動することはなかなか叶いません。
ありがたいことに、私はまた新しく
サポートをしてくれるスタッフさんたちに囲まれることができました。
新しい事務所の方々以外にも
マネージャーなしで活動していた時期には
本当にたくさん助けていただき、手を差し伸べていただきました。
そういう方々のおかげで
またこれから、活動ができそうです。
来年から、少しずつ動き出します!
現在、月1ペースでミーティングを重ねています。
今までのように、日帰りで長崎、とか
そんな無謀なことはできないけれど
今までの何十年もの積み重ねは
たった1年ちょっとでダメにはなっていないと思っています。
やることがたくさんたくさんあって
1日も本当にあっという間!
夜の10時にはとっくに就寝している、という
今まででは考えられない生活で
(だって夜の11時に夜ごはん食べるのも、おかしいことではなかった)
今も、娘の昼寝の間に練習時間を取ろうと努力しても
1曲弾きだした途端、起きてしまったり
そんな中で、どうやって音楽の時間を増やしていくか
本当に苦悩しています。
だけど、こうやって子どものことだけになりがちな時期なのに
やりたい!と思うことがあるのは
そしてそれを応援してくれる周りの環境があるということは
女性として、とても幸せなことだと思うので
スローペースになっても焦らず
ちゃんと1つ1つ、音を大切に大切に
紡いでいきたいと思っています。
今年1年も、本当にありがとうございました。
来年から、またあちこちで皆様とお会いして
音をお届けできることを
楽しみにしています!
posted by 宮西 希 at 18:13| Comment(0)
| 希の考察
2017年12月11日
12/8にお問い合わせ下さった方へ
12/8にドコモの携帯からお問い合わせいただいたメールに
いくら返信しても、エラーで返ってきてしまいます。
メールを読んだところ、お急ぎだろう(今週のことだろう)と思ったのと
他にも参考になる方がいらっしゃるかも?しれないので
(可能性は低いですが)
このブログでお返事致します。
お問い合わせの際は、お名前やご連絡先を明記の上
せめてパソコンからのメール
特にお問い合わせアドレスからのメールを
受信可能に設定し直してくださいね!!!
よろしくお願い致します。
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お問い合わせありがとうございます。
休符に音を止める、ということはいたしません。
休符のマークに、2種類あることはご存知でしょうか?
ただの「丸」と「丸の中にさらに点があるもの」の2種類です。
ただの「丸」は、西洋の楽譜でいうところの四分休符。
「丸の中にさらに点があるもの」は、奏者のアクションとしては休み(何も弾かない)ですが
実は前の音をずっと伸ばしているという意味。
つまり、下記の楽譜をご覧いただければ、参考になるかと思いますが
最初の「さくらー」の「らー」は2分音符ということです。
1番最後の小節の4拍目だけ、ただの「丸」になっていますが
撥弦楽器である箏は、当然のことながら弾いた瞬間からどんどん音は衰退していきます。
ですので、4拍目にはすでに音の響きが消えているので
(楽器の良し悪しによっては、実際には余韻が残っているかもしれませんが)
ただの白い「丸」なのです。
厳密に言えばそういうことなのですが
世の中には、これをご存じない方が楽譜を作っていらしたり
そんな細かいことは考えていない楽譜も存在します。
でもいずれにしても、スタッカートと
何か特別に指示のある楽譜以外で(現代曲などにはたまにある)
絃を触って音を消す作業をすることは一切ありません。
(「弦」も、弓を使う楽器ではないので「絃」が正解です。)
私も何度も学校で教えていますが
学校でお箏を教えるのは、楽器の準備のことや何面もの箏のチューニング
教える曲のことなど、様々なご苦労がおありかと思います。
今の時期ならクリスマスソングなどをお箏で弾くと、生徒たちの受けも良く楽しいかもしれません。
「ジングルベル」などは、お箏本来のチューニングで弾けるのですが
地元のお箏の先生の中に、西洋音楽の知識をお持ちの頼れる方がいらっしゃったら良いのですが
なかなかそうもいかないようですね。
生徒さんにとって、一生に1度しか触れない機会であるのなら
ぜひ本物を教えてあげてほしいと、常々思っています。
そのために何かお役に立てることがあれば、いくらでもお伝えしたいと考えていますので
いつでもお声をお掛け下さいね。
Kotist 宮西 希
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kotist宮西 希 オフィシャルメール
info@kotist-nozomi.com
kotist宮西 希 オフィシャルサイト
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株式会社ピュアハーツ
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-9-7 ニッカビル2F
TEL03-6304-0188
担当マネージャー:平山 訓
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2017/12/08 17:13:
中学校の音楽の教師をしています。
今、お箏の授業を1、2年生で行っています。質問があります。休符のときの奏法です。
休符のときは弦の振動を止める程度に左手の人差し指、中指を弦(休符の直前に弾いた弦)に添えていますが、
これは合っていますでしょうか?
posted by 宮西 希 at 02:30| Comment(0)
| 仕事