先日、Daughter-Kを連れて都内まで電車に乗りました。
普段、車移動が多いので、手ぶらの時は(楽器がない時)
なるべく電車に乗ることもKに経験させようとおもっています。
本当はこれまで、妊娠中も電車ではお腹がわからないよう隠していたり
子連れは電車に乗るのは遠慮した方が良いかな、とおもって
電車には乗らずに、車で移動ばかりしていました。
でも、ドイツでたくさんベビーカーや車椅子の方が
堂々と電車やバスで移動していて
乗り降りの際には当然のようにママは周りの人に「手を貸して!」と言うし
言われた方も「あ、いいよ!」って何人もが手伝うし
車椅子の方なんかは、座っている人に「ちょっと場所あけて」って平気で言うし
言われた方も「あ、いいよ!」ってサラリと変わってくれて。
そうだよな。
日本もこうなるといいなぁって思うけど
それにはまず当事者の「ママ」や「車椅子の方」が
周りに頼る姿勢を見せなきゃ、変わらないなって思って。
それで、堂々と電車やバスに乗るようにしています。

電車を一つ乗り換えて、ベビーカー持参の私は
優先席の1番端っこに、ベビーカーを立てかけて座っていました。
鉄道会社にもよりますが、優先席の横は
ドアまでに少しスペースがあるんですね。
そこにはベビーカーが置けたり
車椅子ごとそこにいたりできます。
私たちの目の前の席には
Kより大きな女の子とママが
同じくベビーカーを立てかけて乗っていました。
おとなしくママのお膝に座っていた女の子、しばらくしたら寝てしまい・・・
降りる駅に近づいて、ママは片手で女の子を抱いたまま
ベビーカーを用意しようと立ち上がりました。
そこへ、スーっと現れた男性
慣れた手つきでママの目の前にベビーカーを広げ
女の子を乗せる間、大きな手で、持ち手を後ろからガシッとしっかり持って
揺れる電車の中でも、子どもを乗せやすいようにしてくれていました。
「あら、パパいたんだ」
と思ったのですが、違うんです。
全くの赤の他人!!
だって、ママが「すみません、ありがとうございます!」
って言っていたもの!
それはそれは頼もしくて優しい、パパの手!
どこかで、このパパに大切にされている奥様と子どもちゃんがいるのね!
その後その男性は、スーっといなくなり
いやぁ〜かっこいいなぁ〜!と思っていたら
実は私も降りる駅で、慌てて膝の上のKを抱いて立ち上がり
ベビーカー!ベビーカー!とあたふたあたふた

この日、平日の昼間の12時くらいだったのですが
ベビーカーを押している男性を3人も見ました。
うち、お一人は抱っこ紐にも一人いた。
ここ10年で、日本も少しずつ変わってきているなぁと実感。
そして帰り道、バスに乗るとき。
バスはバスで、乗るとき大変なんですよね。
片手に子ども、片手にベビーカー、するとSuicaがタッチできない

すると「ベビーカーを持ちますよ!」と声をかけてくださった女性がいて
私は「ありがとうございます!」と素直に頼ってお願いしました。
他にも、Kに話しかけてきてくださったり
私が知らない間にKをあやしているサラリーマンがいたり
1番後ろに乗って、車掌さんのお仕事を不思議そうに見上げていたKに
車掌さんもマイクでアナウンスしながら手を振ってくれたり
優先席に座っているおじいちゃまが
ベビーカーを押している「私に」席を譲ってくれようとしたり
(もちろん丁重にご遠慮申し上げました)
なんだか、絵本の中の出来事みたいなことって
実際にあるんですね〜!
子どもがいて大変だから、車で行っちゃおうと思っていたけど
こういう経験って、きっとこの2〜3年しかできないこと。
だから昼間なら敢えて、公共交通機関をたくさん使ってみようと思う。
何が大変で、何をして欲しいのか
知ることができるから。
そうしたら、数年後Kの手がかからなくなった時に
私の周りの、世の中は変えることができる。