2011年05月31日

たらいまわし

地デジの電波が届かない私のうち。

詳細は「地デジ、ひどいよ〜!」


うちとしては1年前から、ブラウン管のテレビに

地デジのチューナーをつけてもらって

電波が来るのをずっと待っていたわけなんですが・・・


先日、またポストにチラシが入っていた。

「難視対策支援制度」のご案内だって。

つまり、地デジを見られない家の人たちに

支援をしますので、下記の番号に電話してくださいって。


ところがこの電話、平日の昼間しか受け付けていない。

ここからして、非常に不親切なんですけど・・・


で、かけたんですね。

そしたら「支援」というのは

先日もどこかで聞いた、CATVに加入して

もちろん、月々何千円は自己負担。そしてその

「工事費の35000円以上かかったものを負担します」



「え。それだけ?」

思わず言っちゃったよ。

「だって、工事費いくらか知ってる?

30000円くらいなんですよ?

その値段を知ってて、35000円以上って言ってるの?

つまり、出すつもりがないってことですよね?」


ちょっとわたし、クレーマーあせあせ(飛び散る汗)

でも聞いて見た。

「それの、どこが、支援なんですか」


その答えは

「こちらでは分かりかねますので地域のデジサポに聞いて下さい」

だとさっexclamation×2


でもね、知ってる?

「デジサポ◯◯県」にかけると「Dpaデジタル放送推進協会にかけろ」

「Dpa」にかけると「難視対策助成制度窓口にかけろ」

「難視対策助成制度窓口」にかけると「デジサポにかけろ」

って言うんだよふらふら


どーすりゃいいの、わたしもうやだ〜(悲しい顔)

環境省の大臣、出せっexclamation×2





posted by 宮西 希 at 23:05| Comment(0) | 希の考察

2011年05月30日

3度目の北上・9

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今回、バスの1番後ろのスペースは

「おじゃじゃ」(私の楽器、ことじろうの妹分)の

特等席にしてもらいました。

こんな風に、斜めにしてギリギリです。

タフな活動をする私の楽器達も

そうとうタフじゃないと、着いて来れません。

いつもいろんな場所に、いろーんな想いをしながら

一緒に行ってくれて、どうもありがとう!

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気仙沼市内にて。

海辺からちょっと走ると、こんなにのどかな風景。

自然の起こしたことではあるけれど

この差って一体、何なのだろう

どうしてなのだろう・・・と感じざるを得ません。


SaxのErycaちゃんは、移動美容室の先のことを考えていました。

とりあえずは、すぐに来る暑さに対しての対策。

これを何とかしなきゃ・・・と。

その役に立つものを、みなさんも被災地に

どうぞお送りください。


正直言って、自治体などに問い合わせると

「物資は間に合っています」と言われます。

でも、避難所の1人1人の手には渡っていないのが現状。

避難所の方々が、今欲しいと思っているものは

本人たちから直接、聞いてしまうのが1番だし

それを直接届けるのが、1番です。


私も音を届ける傍ら、せっかく直接現地に行っているのだから

そういうこともしていけたらと考えています。



髪をカットしてもらいながら

「どこに住んでるの?」と聞かれた中学生は

「体育館」と明るく答えていましたが

これは、普通のことではありません。

仮設住宅も2年だけだそうです。


この生活をすくなくとも数年は強いられる方々が

400kmに渡って大勢、いらっしゃるんです。

1度、義援金を寄付して下さったかたも

それで終わりにしないで欲しいって

心から思います。

ずっと続いている、この震災。

私もまだまだ、ずっと活動は続けてゆくつもりです。

みなさんにも、どうぞ長〜い援助をお願いできればと思います。




posted by 宮西 希 at 23:48| Comment(0) | 東日本大震災Music for You

3度目の北上・8

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移動美容室をやっていた場所の反対側

学校の裏の駐車場スペースでは

子ども達の為に、歌う紙芝居をしている方が

いらっしゃいました。

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それを見ながら、学校の終わった中学生の

ヘアカットがスタート!

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真ん中の赤いチェックの服を着ている方は

地元の理髪店の方ですが、やはり被災をされています。

お店もダメになってしまったとのことです。

でも、彼はここでの移動美容室に参加していたようです。


SAXのErycaさんから聞いた話だと

やはり最初は彼女も、物資を避難所や幼稚園に運んでいたそうです。

でもやはり、エンタテイナーですね!

メンタルケアになる活動がしたいと思って

阪神大震災のときの支援活動をされた方からアイディアをもらい

移動美容室をスタートしたそうです。


大分県にあった移動美容室車は

Erycaちゃんの宮崎の友人が、岩手まで運んでくれ

2ヶ月間、貸してもらっていたそうです。

当初、月曜日だけの予定が

せっかくだからと、火曜・水曜も活動することになり

たくさんの美容師さんたちに集まってもらったそうです。

このための資金も、たくさんの方の協力のおかげと

おっしゃっていました。

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そんなんで、ここで開催されて来た移動美容室。

この日が最後です。

せっかく代官山のカリスマ美容師さんたちが来てるんだから

ちょっとカッコ良くしてもらった、この中学生ぴかぴか(新しい)


実は、その後先生からNGを頂き

もうちょっとソフトモヒカンに手直し。

だけど、それでもNGで、中学生らしい髪型になりました。

こういうときでも、特別扱いにしない先生方は

エライキスマークって美容師さんたちが話していました。


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ちょこっとおしゃれに編み込みをしてもらうだけでも

女の子はうれしいものです。


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こういう明るいチャーミングな先生

すてきですよね!

生徒さんたちからも、とっても人気がありましたるんるん


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仮設住宅があるので

校庭はたったこれだけのスペースになってしまっています。

この中で、部活動。

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私たちが帰る時、みんな手を振ってくれました。

中には、こうしてお礼のキモチを伝えてくれている子も

いたんです。(真ん中でお辞儀をしてくれています)


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posted by 宮西 希 at 23:45| Comment(0) | 東日本大震災Music for You

2011年05月29日

3度目の北上・7(被災者のことば)

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気仙沼市小泉中学校。

体育館は、避難所になっていますが

体育館に入ったらある場所からは

「この先立ち入り禁止」の張り紙が。

授業中なんですね〜!

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すぐ下は、このような状況。

家ごとすっかり流されてしまった年配の男性が

「今、すぐそこの母親の実家(高台)にいるんだけど

(下に住んでいた彼らは)犬に引っ張られて

坂道を上がってきたから助かったんだよ。

だけどそのワンコも、肺炎になってね。

そこの犬小屋に寝てるんだけど

かわいそうだけど、もうダメだな。

安楽死の方がいいかっておもってる」

そんな話をされました。


津波のとき、飼い主を引っ張って逃げた犬。

流されたり行方不明にならずに、よかった。

最期まで飼い主さんといられることが

今できる、1番のことだと、私は思います。


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午後からは、学校から帰って来た子ども達もヘアカット。

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ぐずっちゃう子や嫌がる子もいるので

子ども向けに、急遽弾き始めました。

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上手にがんばれたね美容師さんと、ピース!


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この9才の男の子、知ってる曲を聞き出そうと

私が「テレビとかで何を見る?アニメ?」と質問したら


「えっとね〜、家が流される前はね〜」


普通に会話の中に、そんな言葉が混ざるんです。

あの日を境に、彼の中でも大きく変わってしまったものが

たくさんたくさんあるのでしょう。

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被災地以外で「自粛」してる皆さ〜ん!

被災地でも、飲んでますよ〜!

飲める人はどんどん飲んで

他にも、どんどん楽しむことを楽しんで

経済をまわしてくださいよぴかぴか(新しい)


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今回、移動美容室を運転して下さった右側の男性は

車の整備士さんだそうです。

道が悪いので、何かあったときにでも対応できるからと

お手伝いして下さっているんだって!

いかにも「アニキ」って感じで

何度か話しかけたんですけど

ちょっとシャイなのかな・・・


また、グレーのつなぎの男性は

九州の方で、たまたま東北にいらしている時に

あの地震にあったそうです。

1度九州に戻り、たくさんの重機を積んで

船で港に入ってきた、というものすごい行動力の持ち主!!

そしてそのまま、何かしなきゃ!と

ずっとこうして、東北にいらっしゃるんだそうです。


日本には、スゴイ人たちが

たくさんたくさんいらっしゃいますねぴかぴか(新しい)


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カットし終えた子どもに

Erycaさんと私とでいろいろ弾いてあげていたら

「後ろでみんな、みてるよ」という声。

振り返ってみたら、中学校の校舎から

授業が終わって、掃除をしている中学生が

興味津々でこっちをみていました。

なので・・・

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校舎の真下まで移動〜!

「リクエストある〜?」と聞いたら

「ルパーンるんるん

前奏を弾き始めたら、歌手の奥沢さんが

「ルパン・ザ・サ〜〜〜〜ドるんるん

そしてErycaちゃんがメロディを吹き始めてくれました!


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移動美容室車と、奥州市からの美容師さん。

奥沢さん、Erycaちゃんはここで帰らなくてはならず

今回のメンバーみんなで、記念撮影!

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posted by 宮西 希 at 00:04| Comment(0) | 東日本大震災Music for You

2011年05月28日

3度目の北上・6(体育館でのライブ)

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午後からは、避難所になっている体育館でライブるんるん

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その間、美容師さんたちはマッサージタイム!

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そして私たちミュージシャンは

お互い名前も知らないまま

一緒にセッションし始めました。


これは演歌歌手の奥沢きく子さん。

ハンパない歌唱力!

見事、としか言いようがない!!

彼女も、毎週移動美容室と一緒にここを訪れ

みんなに音楽を届け続けてきています。


私の知っている演歌は少ないけれど

有名な曲がリクエスト来たので

一緒に伴奏しちゃいました。

「浪花節だよ人生は」とか美空ひばりさんの曲などなど。


思ってることを正直に書きます。

現在、東北の避難所などに音楽を届けている人たちは

本当に、本当に、本物ばかりです。

テレビなどで日本中に名が知れた人でないかもしれないけど

マイクがなくても、音源がなくても、機械がなくても

素のままで、生声・生音で、音楽を届けている。

どんな状況のステージであっても

しっかりとした実力で、たった自分1人だけでも

アカペラで、ソロ演奏で

人を楽しませたり、心和ませたりできる

そんなレベルの高いミュージシャンばかりです。


だから、私も一緒にやらせて頂いていて

本当に楽しいです

会ったばかりの名前も知らない同士で

一緒に突然、セッションを始め

お互いに「お、やるな」という所が、演奏中に出てくる。

たった1度、その瞬間だけの演奏だけど

それが、できる人たちが集まっています。

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Erycaさんもそのお一人。

JAZZのSax奏者で、歌もホントに聴かせてくれます〜ぴかぴか(新しい)

地元が、大きな災害にあったとき

やはり彼女達のようなパワフルで明るい人材が

たくさんの人たちを、前向きにさせていると思います。


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どこの避難所でもそうなのですが

音楽を聴いてもらうと、なぜか急に、距離が近くなる。


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ずっと続いていて移動美容室は

トラックを九州からお借りしていたため

この日が最後でした。

その最後の日に、伺えて本当に良かった。

代官山Nicoプロジェクトのメンバーで

避難所の方々にごあいさつ。









posted by 宮西 希 at 23:56| Comment(0) | 東日本大震災Music for You