トコの病名は「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」
最初にこの病名を告知された時、正直言って知らない単語ばかりで
1度で名前を覚えることすら難しかったです。
どんなことが起こっているのか、この先どうなるのか
あまり聞かない病気だったので、ネットでいっぱい検索しました。
いつかどなたかが情報を必要になったとき、
私とトコの体験が、少しでも参考になればと思い
このブログの中でシリーズ化します。
トコが「免疫介在性溶血性貧血」だと発覚する前の様子
・
どんな寝方・・・ ・
狂犬病の注射 ・
トコについてのご報告______________________________
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)とは
免疫システムの異常で、赤血球が破壊されてしまう病気。
免疫は、本来は外敵に対して戦いを挑んでいくものなのに
誤認をして、自分自身の赤血球を攻撃して破壊してしまう・・・。
破壊によって原形質が細胞外に漏出して、赤血球が死に至る現象を
「溶血」と言います。
こうなってしまうと赤血球は、溶けてしまったように崩壊し
トコの場合それが、おしっこと一緒に出て来ていました。
これを「血色素尿」といいます。
赤いおしっこは、みんな血尿だと思っていたけど、
「血尿」は、何かの原因で出血し、その血による赤いおしっこ。
今回の場合は、壊された赤血球の中身が流れ出ているおしっこ。
逆に赤いおしっこが、このタイミングで出てよかったかも・・・と
埼玉南部夜間救急病院の高尾先生にも言われたのですが、
この赤いおしっこは、全員に出る症状ではないそうなんです。
私がトコの状態に大きな危機感を抱けたのは、
そして夜中にもかかわらず大急ぎで救急病院に運んだのは
この真っ赤なおしっこが出たからなんです。
他の症状としては、口の中が真っ白。(頭ん中じゃありません)
真っ白と言っても、血の気がないという状態、薄い肌色という感じ。
魚肉ソーセージの色っていうのかな?あ、チーかまかな?
むか〜し昔の、東武鉄道の色に近いかもしれません。
(って言っても分からないか・・・(^^;) )
もちろん極度の貧血なので、ふらついたり、体が思うように動きません。
そして、酸素を運ぶ赤血球がなくなってゆくのですから
呼吸はものすごく荒くて、速くなってしまいます。
側で見ていると、不安になる症状ばかりです。
というか、「赤血球が破壊されている」と聞いただけで
怖くて怖くて、心臓がバクバクでした。
心臓のズッドン、ズッドンっていう音が、急に自分の頭の中に響いて
トコの症状や、治療法を話してくれている高尾先生にも
聞こえちゃってるんじゃないかと思う程でした。
普段ステージとかでも心臓バクバクしないのに、
私の心臓も、ちゃんと音出すんだなぁ・・・と思いました。
赤血球は脊髄で作られるのですが、
そんなにすぐにカンタンに出来るものではなく
短時間で赤血球がたくさんなくなってしまうと、大変危険です。
赤血球は1人前の赤血球になるまで、1週間とかかかるそうです。
赤血球の破壊(免疫の攻撃)をSTOPさせるために、
まずステロイドを使いますが、最初の72時間が勝負だそうです。
どれだけ早くSTOPさせるか・・・、
つまり、どれだけ早いタイミングで治療を始められるかということ。
もし朝かかりつけの獣医さんが開くまで、おうちにいたら
ダメだった可能性も、多いに考えられるみたいです。
もし、ステロイドで効果が出ない(赤血球の破壊が止まらない)場合、
輸血という手段を使いますが、最終手段だということです。
というのは、他の犬の血ですから、余計に狂った免疫を刺激して、
更に攻撃性を強めてしまうという大きなリスクを背負います。
また、合併症を起こせば即死につながることもあり
救急病院では、検査して直後に「覚悟して下さい」と言われました・・・。
血液全体の中で赤血球が占める割合、ヘマトの数値は21%でした。
これを聞いてから、私の中ではずーっと
「赤血球、がーんばれっ!赤血球、がーんばれっ!」
というコールが鳴っていました。
それから、すごいヘンなヤツだと思われるかもしれないけど
(もう思われてる?)
「免疫に告ぐ!!直ちに攻撃をやめなさいっ!!」って
ずーっと思ってました。
この病気は、完治は難しいそうです。
薬を飲まないようになれたとしても、再発して亡くなる場合が非常に多く
発症した1年後の生存率は、ここには絶対書きたくない数値です。
(どうしても知りたい人は、どこかで調べて下さいm(_ _)m
ちょっぴり無責任でスミマセン・・・)
この溶血性貧血、犬だけに起こることではないそうです。
猫にも、そして 人間にも起こる ことです。
とても恐ろしい、そして時間が勝負の症状なのに、
あまり多くの人に知られていません。
まず、こういうものがあるんだということを
たくさんの方々に知ってもらいたい・・・
そんな思いで、私の音楽活動とは関係のないことですが、
(関係少しあるか・・・。トコは私のCDジャケットを飾った犬だもん!)
少しずつ、書いていこうと思います。
また、みなさんのまわりのペットたちの参考になれば・・・と思いますので
元気のないワンへの対処方法なども、「のぞみ&トコバージョン」ですが
お伝えできればと思っています。

トコは床にベターっとするのが大好きです!
(元気な時の写真です)
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